KEK研究会 「熱場の量子論とその応用」
研究会の目的
本研究会では,熱・化学平衡系,及び非平衡量子場系を対象とする「熱場の量子論」をキーワードに,理論・実験・観測における最近の進展,新しい問題意識について議論します.様々なエネルギースケールでの物理現象について,素粒子・原子核・宇宙物理・物性物理・量子光学といった分野の枠を超えて情報を共有することで,「熱場の量子論」に関する視野を広げ,新しい研究への足掛かりを築くことを目的としています.
日程・実施方法
- 日程:2023年8月28日(月)
8月29日(火)
8月30日(水) - 場所:高エネルギー加速器研究機構研究本館小林ホール
- 実施方法:ハイブリッド
- 現地参加・講演申し込み:
締め切りました(7月9日(日)必着)
オンライン参加申し込み: 締め切りました(8月21日(月)) - 8月27日(日)8:30-18:00の間、計画停電のため本Webサイトを停止します。
研究会前日に申し訳ありません。
テーマ
- QCD物質の相構造・物性,および原子核衝突における非平衡過程
- 初期宇宙と揺らぎの成長
- 高密度星の構造・進化と有限温度・密度・磁場での物性
- 希薄冷却原子気体の物性
- 量子多体系および物性物理学における新展開
- 非平衡統計力学・非平衡熱場の量子論の最近の発展とその応用
- 電磁場や回転,時間周期外場などの外場中の量子多体系
- 量子多体系の非摂動計算処方
- 量子情報理論の多体物理系への応用
上記テーマに関して一般講演を募集します.
レビュー講演
これらのテーマと関連して以下のレビュー講演を行います.
- 足立 景亮(理研) : アクティブマターの相転移・相分離
- 桂 法称 (東大) : 量子多体傷跡状態と関連する話題
- 神野 隆介 (東大) 高エネルギー初期宇宙における一次相転移と重力波生成
- 関澤 一之 (東工大) 時間依存密度汎関数法による中性子星クラスト物質の微視的記述
- 田屋 英俊 (理研) : 強い電磁場の物理の最近の発展: Schwinger機構の研究を中心に
- 宮本 克彦 (千葉大) : 光渦光源の開発と物質科学への応用
一般講演
これまで「熱場の量子論」研究会では一般講演をポスターセッションで行ってきましたが,今年はハイブリッド形式での開催ということを考慮して,昨年同様に全ての一般講演はパラレルセッションによる20分程度の口頭発表となる予定です.ポスター発表による講演は今回は実施しません.
口頭発表は現地による発表を基本とさせていただきます.
世話人
稲垣知宏(広島大学情報メディア教育研究センター) 江尻信司(新潟大学理学部) 岡隆史 (東京大学物性研究所) 柏浩司 ( 福岡工業大学情報工学部) 北沢正清(京都大学基礎物理学研究所) 関口雄一郎(東邦大学理学部) 瀬名波栄問(Van Lang University Science and Technology Advanced Institute) 田島裕之 (東京大学大学院理学系研究科) 橘基(佐賀大学理工学部) 谷崎佑弥(京都大学基礎物理学研究所) 仲野英司(高知大学教育研究部自然科学系) 中村真 (中央大学理工学部) 野中千穂(広島大学 先進理工系科学研究科) 日高義将(KEK素粒子原子核研究所) 本郷優 (新潟大学理学部)